qsonaのブログ

プログラマーです。

キッズバースデー休暇という神制度

明日は息子の6歳の誕生日ということでまーたポエムを書きたくなってしまうのだが、たまには自分が所属している株式会社FiNCについて書いてみよう。

明日は会社を休む。普通の有給休暇ではなく、キッズバースデー休暇という制度を使わせてもらう。

company.finc.com

これはかなり本質を突いた福利厚生制度だと思う。子供1人につき有給1個追加、っていう制度の方が理論的には有利なんだけど、そういうことではなくて、子供の誕生日は子供と一緒の時間を過ごしましょう、子供を大事にしましょう、という会社からのメッセージングなわけだ。

子育てしながら働く人にとって、いや一般化せずに自分の話にしよう、子供が2人いて、働いている自分にとって、子育てへの理解がある環境かどうかというのは、生産性にモロに直結する。

とある昔話を書こう。とある会社に勤めていたときは、裁量労働制だが基本19時まで働いていた。保育園は19:15までなので間に合わないので、基本的に迎えは妻が行っていたが、とある日、妻が迎えに行けない事情があって、その日は18:45に退社させてほしいとチームリーダーに言ったんだ。そしたら「半休になるけど大丈夫?」って聞かれたのね。えっ?て思った。

あはい、分かりました、っていってその場は引き下がったけど、とはいえ黙って半休にするほどお人好しではないので、人事に問い合わせたら、「その場合、形式上は半休を申請してほしいが、裁量労働制なのでそもそも半休という概念は存在せず、したがって半休によって有給休暇が減ることはない」という回答を頂いた。いろいろツッコミどころはありつつ、それから僕は半休の鬼(?)になった。・・・まあ自分のその行動もいま考えたらどうかと思うけど、いずれにしてもそのチームにいたときは、お互いに信頼関係を築けずに地獄のような日々を過ごしていた。

幸い大きな会社だったので異動が可能で、ずっと異動願を出し続けてたら、ある時全く違うチームに異動させてもらった。そこの新しい上司が2人の子供の親だった。働き方についてもすごく理解してくれたし、子供がよく熱だす時期とかもあったけど本当に気負わなくなって、無駄に悩むことが全然なくなって、その分チームに貢献しようっていう気持ちが強くなって、前とくらべれば生産性は雲泥の差になった。はっきりいって天国みたいなチームだった。

その時は、そのチームは、上司の他にも家庭を持ってる人が何人もいたりしたので、理解してくれやすいのかな、って思ってた。なので、今の会社(FiNC)に転職するときは、最初理解してもらえるかちょっと心配だった。子育てをしているエンジニアはたしか一人もいなかったから。けれど、はっきり言ってその心配は無用だった。いつも尊重してくれて、理解しようとしてくれて、気遣ってくれた。だから、子供の何かで会社に遅れたり家にいなきゃいけなくなった時も、変に申し訳無さとかを感じずにすむし、だから逆にその分頑張りたいとか貢献したいとか、そういうプラスな気持ちになることができる。わりと定常的に保育園の迎えに行っていて、帰って子供が寝てから仕事する、みたいなサイクルが確立してる。まあ今日はこんなポエムを書いているんだけど。

そんなことで、いまの会社の同僚達には本当に感謝している。こんなので伝わるかどうかわからないけど、日付が変わってしまいそうなのでここで一旦投稿する。